原爆問題略年表
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
年 月 日 ・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1939・ 9. ・ 独、ポーランドに侵入。第二次世界大戦始まる。
・10. 11・ ローズヴェルト(以下、FDR)、8. 2 付アインシュタイ
・ ・ ン書簡を受理。原子力開発の着手を指令
・10. 21・ 大統領任命のウラニウム諮問委員会設置
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1940・ 6. 27・ ブッシュを議長とする国防研究委員会を設置。ウラニウム委
・ ・ はその管轄下に
・10 ・ 英米科学者間で原子力研究の情報交換
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1941・ 6. 28・ 大統領指令により、OSRD(ブッシュ長官)設立。国防研
・ ・ 究委員会(コナント新議長)、研究開発に関する勧告を任務
・ ・ としてOSRD内に存続
・ 7. 29・ 英、モード委員会、「爆弾のためのウラニウム利用」報告で
・ ・ 原爆の開発は可能であると結論。
・10. 9・ FDR、ブッシュと協議の末、TPGの発足を指令
・10. 11・ FDR、チャーチル宛書簡で原爆の共同開発を提案
・12. 6・ 原爆開発計画の拡充・強化を決定
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1942・ 5. ・ ソ連人科学者、米の物理学専門誌から原子力研究に関する記
・ ・ 事が消えたことに気づき、米原爆計画の存在を推測する。ス
・ ・ ターリン宛書簡でソ連独自の原爆開発の必要性を示唆
・ 6. 17・ ブッシュ、原爆開発が可能である旨をFDRに報告
・ 6. 18・ 陸軍原爆計画発足
・ 6. 25・ 英米首脳、原爆開発を両国の共同事業とすることで合意
・ 7. 30・ 英、国内での原爆開発を断念、米との提携方針決定
・ 9. 17・ MED総指揮官にグローブズ陸軍大佐を任命(グローブズは
・ ・ 同月23日に准将に昇格)
・ 9. 23・ MPC(ブッシュ委員長)発足
・ 9. 29・ 英ソ新兵器交換協定締結(米国には知らされず)
・ 9 ・ 英仏間で原子力関連の協定結ばれる(米国には知らされず)
・12. 2・ フェルミら、実験原子炉で最初の連鎖反応に成功
・12. 27・ スティムソン、FDRと9. 29 英ソ新兵器交換協定を協議。
・ ・ 英との原子力情報交換を規制することで合意
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1943・ 1. ・ 米、原爆開発に関する情報交換の制限をイギリスに通告
・ 1. 24・ 第三次戦争指導会議(カサブランカ会談)開催。チャーチ
・ ・ ル、全面情報交換再開を求めて強力な巻き返し。
・ 5. 25・ FDR、チャーウェルに全面情報交換を約束
・ 7. 20・ 大統領、ブッシュへの書簡で英との全面情報交換再開を指令
・ 8. 19・ 英米、ケベック協定調印。CPC(スティムソン議長)発足
・12. ・ 英科学者(仏人亡命科学者を含む)、原爆共同研究のため米
・ ・ 国へ移動開始
・12. ・ ボーア、デンマークを脱出し、イギリスに到着
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1944・ 1. 14・ シラード、世界的な原料管理の必要性をブッシュに示唆
・ 2. 15・ FDR、ベルギー領コンゴの原料管理の必要性を認める
・ 2 . ・ フランクファーター、FDRに対し、将来の原子力管理に関
・ ・ するボーアの懸念を伝える
・ 3. 3・ FDR、ベルギー領コンゴの原料管理を急ぐよう指示
・ 5. 16・ ボーア、チャーチルと会う
・ 6. 13・ 英米、ウラニウムとトリウムの管理に関する「トラストの協
・ ・ 定と宣言」に調印。CDT(グローブズ議長)発足
・ 8. 26・ ボーア、原爆計画の存在をソ連に知らせるようFDRに提案
・ 9. 18・ 英米首脳、ハイドパーク協定に署名。ボーアの提案を却下
・ 9. 26・ 英米、ベルギー領コンゴのウラニウム管理協定を締結
・ 9. 30・ ブッシュとコナント、スティムソン宛覚書で戦後における自
・ ・ 由な国際科学情報交換の必要性を示唆
・11. 7・ FDR四選、トルーマン副大統領
・11. 18・ 冶金研究所のジェフリーズ委員会、A.コンプトン所長に
・ ・ 「ニュークレオニクス概要」(ジェフリーズ報告)を提出
・11. ・ 米、ドイツ原爆保有せずの確証をにぎる
・12. 17・ 米、第509混成部隊(原爆投下部隊)を正式に戦時編成と
・ ・ する
・12. 30・ FDRとスティムソン、フランス人科学者問題を協議、フラ
・ ・ ンスの除外を確認。FDR、最初の原爆は45年8月までに完
・ ・ 成との報告を受ける
・12. 31・ FDRとスティムソン、対ソ機密保持で合意
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1945・ 2. 4・ 英米ソ、ヤルタ会談開催(〜2. 11)
・ 2 ・ ステティニアス、ブラジルとのトリウム管理交渉に着手
・ 3. 15・ FDRとスティムソン、原子力国際管理問題を協議
・ 4. 12・ FDR死去、トルーマン大統領就任
・ 4. 25・ スティムソン、トルーマンに対し原爆問題を説明。諮問委員
・ ・ 会(暫定委員会)の設置を進言
・ 4. 27・ 目標委員会初会合
・ 5. 4・ スティムソン、暫定委員会を任命
・ 5. 7・ 独、無条件降伏
・ 5. 9・ 暫定委員会、非公式の初会合
・ 5. 28・ スターリン、中国によるヤルタ協定受け入れを条件として、
・ ・ 8月8日に対日参戦と言明
・ 5. 28・ シラード、バーンズと会談。原爆の使用反対を訴える
・ 5. 31・ 暫定委員会、原子力国際管理問題を協議
・ 6. 1・ 暫定委員会、ソ連の産業的な能力を推定
・ 6. 6・ スティムソン、原子力国際管理問題をトルーマンと協議。暫
・ ・ 定委員会の勧告を伝える
・ 6. 12・ フランクら、ハリソンに「フランク報告」を提出
・ 6. 16・ 科学顧問団、原爆の対日使用の意図を英・ソ・中・仏へ通知
・ ・ すべき旨を暫定委員会に勧告
・ 6. 21・ 暫定委員会、科学顧問団の勧告を審議。ソ連への通知に同意
・ 6. 27・ バード、無警告の原爆使用に反対
・ 7. 3・ トルーマンとスティムソン、ソ連への通知で合意
・ 7. 4・ CPC、戦後の情報公開、ソ連への通知の問題などを協議
・ 7. 6・ 英米、ブラジルとのトリウム管理協定を締結
・ 7. 16・ 原爆実験成功。ステイムソン、その第一報を受信
・ 7. 17・ 英米ソ、ポツダム会談開催(?8. 2)
・ 7. 18・ スティムソン、原爆実験の第二報を受信。トルーマンとバー
・ ・ ンズ、ソ連への通知を協議
・ 7. 19・ スティムソン、原子力国際管理の実現可能性に懐疑的な見解
・ ・ を記した覚書を作成
・ 7. 19・ ブッシュとコナント、原子力国際管理に関する覚書を暫定委
・ ・ 員会に提出
・ 7. 21・ スティムソン、グローブズの実験報告書を受領。原子力国際
・ ・ 管理に懐疑的な 7. 19 覚書をトルーマンに手交
・ 7. 22・ トルーマン、スティムソンの 7. 19 覚書に同意
・ 7. 23・ スティムソン、原爆投下作戦が8月1日以降8月10日までの
・ ・ 間に可能となる旨の報告を受ける
・ 7. 24・ スティムソン、ソ連参戦に関するマーシャル陸軍参謀総長の
・ ・ 意見、および原爆作戦の予定日をトルーマンに報告
・ 7. 24・ トルーマン、新兵器保有をスターリンにさり気なく告げる
・ 7. 26・ ポツダム宣言発表
・ 8. 6・ 米軍、原爆を広島に投下
・ 8. 9・ 米軍、原爆を長崎に投下
・ 8. 9・ ソ連軍、満州、北鮮、樺太に侵攻開始
・ 8. 15・ 日本降伏、第二次世界大戦終結
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
|