国際政治・アメリカ研究

    ■アメリカ研究のコーナー

    2000年国勢調査
                                           
 


人種別及びヒスパニック出身者の人口
パーセント
人種
  総人口 281,421,906 100.0
 一つの人種
274,595,678
97.6
  白人 211,460,626 75.1
  黒人/アフリカ系アメリカ人 34,658,190 12.3
  アメリカ・インディアン 
  及びアラスカ先住民
2,475,956 0.9
  アジア系 10,242,998 3.6
  ハワイその他太平洋諸島先住民 398,835 0.1
  その他の人種 15,359,073 5.5
 二つ以上の人種 6,826,228 2.4
ヒスパニックもしくはラティ−ノ
   総人口 281,421,906 100
  ヒスパニックもしくはラティ−ノ 35,305,818 12.5
  非ヒスパニックもしくはラティ−ノ 246,116,088 87.5
 (出典:census2000 Brief Series; "Overview of Race and Hispanic Origin" (CENBR/01-1) 
  - Released March 12, 2001) 

 コメント:
  アメリカの人口は、1990年から2000年にかけて絶対数の上では最も大幅に増加した。2000年国勢
 調査はそれ以前のものと比べて調査方法が変わっているため、単純な比較はできないが、
 おおよそ次のような傾向が認められる。
  (1)白人人口は絶対数ではほぼ横這いであるが、1980年の85.9%、90年の83.9%と比べて、今回の
 調査では75.1%であり、比率の上では減少傾向に拍車がかかっている。
  (2)黒人と先住民は絶対数はやや増えているものの、90年の調査と比べて比率の上ではほぼ横這
 い。
  (3)アジア系は、もともと少ないところから増加傾向が続いたため伸び率は鈍っているが、絶対数は
 80年の373万人、90年の746万人と比べて、今回の調査ではついに1,000万人を突破した。
  (4)ヒスパニックは、80年の146万人(6.0%)、90年の224万人(9.0%)と比べて、今回の調査では353
 万人(12.5%)であり、最も顕著な伸びを見せている。
  アメリカは、いまや4人のうち1人は白人以外で構成されている。2050年代には白人人口は半数を
 割る見通しである。
                                          (2001年3月28日、西岡達裕)

 追記:2006年10月17日、統計局は全米人口が3億人を突破したことを発表した。
 

 
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